0合目からの富士登山 2日目
寝床について数時間。
寝袋は宿が貸してくれるのですが、寝るスペースは本当に一人が横になれる程度の幅です。
元々そういうものだとは思っていましたが、疲れていたのかraruの寝相がちょっと良くなかったようです。
榊くんには苦労をかけました。
というわけで、2日目。
周りのご来光組の雑音で目が覚めたraruはお手洗いに。
明かりの少ない山は完全に漆黒の世界で、下界の明かりが綺麗に見えました。
ちなみにこのときだいたい21時。夜の9時です。
寝床についてから3時間程度しか経っていない。
寝床に戻って布団に入り「寝れないなぁ」なんて思っていると、かいりくんが寝返りを打ちました。
みんなを起こすのも悪いけど、せっかくだしご来光行ってみたい気もすると悶々としてました。
かいり「どうした」
raru 「Σ(´□`;) !!?」
心臓止まるかと思いました。かいりは目を開いて話しかけてきました。
なんやかんやと話し合い
かいり、榊「まぁどっちでもいいけど (かなり行きたくないけど」
という感じで、ご来光を目指すことに。
旅のしたく
行くと決まって、各々荷造りと朝?食。
暖かいラーメンと、晩御飯の時にいただいた食料が沁みます。
正直みんな眠そうだし、かいりくんに至っては高山病があまり回復しておらず絶不調。
今更ながら超ごめん。
いざ出発!!
※ この先夜間のため写真は撮ってますが暗黒で何も写っておらず。写真減ります。
7合目から頂上まで
早速夜の道を進んで行くのですが、とにかく人が多い。
この日は人が多い日ということもあり3歩進んで5分待つみたいな調子で、全く進めませんでした。
しかし高地で夜間ということもあり、低い気温と風によって熱が奪われていきます。
寒がりのraruや体力の落ちていたかいりくんにはまさに地獄。
おデブで謎に元気だった榊は無事でした。
またここからの道は火山岩を登っていくようなものになっていて、道という感じではありませんでした。道自体も狭く、多少ひらけたところがあっても安全に登るには横にある手すり(手綱)を使った方が良いのかなと思います。
富士山はビギナー向けと聞くし確かに事故らない程度には感じますが、高齢者や子供が足を滑らせてしまうと普通に命を落としそうだなぁと。
さらに霧などの影響で岩が滑りやすいので、かなり神経を使いました
あと歩いていて気づいたのですが、海外からの旅行客が多かったです。
あまり言いたくないですが、まぁとにかく海外の方、大学生のマナーが悪い。
先ほど話したような足場の中で追い抜き追い越せで登っていくため邪魔だし、余計に道が詰まって止まる時間が長くなるしで迷惑にもほどがあります。
途中、こんな感じで鳥居を2回くらいくぐった気がします。
そんなこんなで8合目に到着。
何時だったか覚えていないですが、そこそこ歩いた気がします。
この甘酒が美味しいんですわ。
raruはもうこの頃にガタガタ震えて、死にそうになってました。
かいりくんも高山病と眠気で起きてるんだか寝てるんだかわからない状態です。
写真にはありませんが、酸素缶も購入しています。
かいりくんが使っていましたが、完治はしませんが多少楽になるみたいでした。
ここで30分くらいの長めの休憩をとって次に進みます。
ちなみに、この高さになると高山病になる方が増えてくるのか途中で休んでいる人や酸素を吸っている方を見るようになってきました。やっぱり大事なんだね酸素。
酸素缶なんて意味ないって言ってごめんなさい。
またこの日は流星群の日だったので、僕らも比較的暗い場所で休憩をとって空を見ていました。
写真にうまく写らなかったのが残念ですが、空が近くで星が本当に綺麗でしたよ。
流れ星も多くて数分空を見ていれば一つは見つかるような感じでした。
休憩中に食べようとしたカロリーメイトも感動のあまりでっかくなっちゃってました。
パッケージごと膨らむカロリーメイトすごい。
この時0:15 登り始めて2時間です
登頂までの道は、マナーの悪い登山客にガチギレしながら、寒さに震えて高山病に苦しむというまさに地獄の行進。
途中、最後の休憩所に入って暖を取りつつまた進みます。
この頃にはもう3:14
暖かい食べ物は偉大です。
ここには仮眠室があったので、もうここで寝てご来光は諦めようか、なんて話も出るくらいにはしんどかったです。
山道が辛いのではなく環境に苦しめられる。これが山か...
なんだかんだで諦めずに進みます。
途中から積乱雲が近くで発達してきた影響で、雷鳴がするようになってきました。
高山での雷って、普通に怖いんですね。
そしてだいたい9.5合目を歩いていた頃
ご来光の時間だぁああああああああああああああああ!!!
このとき朝の5:06 (間に合わなかったね
21時には宿を出たので、8時間も経過していることになります。
7合目から8時間で頂上までつかないという、恐ろしい混雑ぶりです。嘘だろ、と。
でも、積乱雲という自然の脅威、雲海を下にした景色
寒さと暗闇に慣れてからの太陽は格別です。
素直に感動しましたし、すごく綺麗でした。
このためだけに登る価値は、あるなと。
中途半端に山頂にいたら混雑でやばいことになってそうなので、結果的にはこの位置はベストだったのではと、今なら思います。
そしてその後も山頂を目指して
目指して
目指して
目指して!
登頂だぁああああああああああああああ!!!
※ 写真の方は関係者ではございません。写り込んでしまった海外の方です。
このとき5:34。ご来光から30分でした。
もうちょっとだったんですけどね。
この頃にはraru, かいりは瀕死。
かいりくんは重度の高山病
raruくんは高山病 + 低体温症?
榊くんは元気が有り余っている状態
寒くてリアルに震えてました。
ものすごく気持ち悪いし、頭痛いし、とにかく寒くて榊くんから服を借りました。
それでも寒くて動けない状態。
なんとか仲良く集合写真を撮って
榊くんはさらに上の社でホムンクルスと写真を撮って、下山しました。
行きはヨイヨイ帰りは辛い
さて、軽々と「下山」とは言いますが、この8時間かけて登った道 + αを下るのはそれなりに大変です。
ここからは寒さから逃げ出したいraruくんは一人で先行。
榊くんとかいりくんは二人で安全に下りていきます。
あまり思い出もないので、唯一の思い出である綺麗な景色をダイジェストでお送りします。
もうどの写真がどんな順番かわかりませんが、絶景です。
今見ても、本当に綺麗だったなぁという感情が蘇ります。
山はいいな、って思いますね。
そして途中でなぜか馬がいました。
ここもそうですが、あんなに上は天気がいいのに、下るにつれて天気が悪くなり
こんな感じでまた霧になります。
雲の中もこんな感じに、霧になっています。
しかしこの馬さんはすごいね。こんな高いところで普通に歩いてる
この後5合目あたりから、バス停に向かいバスで帰りました。
今まで雨にふられていなかったのに、このバス停で雨に打たれました。
このバスも超しんどい。疲労がピークなのにすし詰めで雨に濡れてびちゃびちゃのまま30分くらい移動ですからね。
そして地上へ
バスを下りてからタクシーを拾い、最初にスタートして神社へ移動。
諸々支度をしてご飯に向かいます。
その途中でパシャり
わかりづらいですが、雲がかかっている目の前の山が富士山です。
0合目からだとこんな感じに見えます。
3人「ここからあの頂上まで歩いたとか、マジでやべぇ」
いや、ほんとにやばいっしょ。
でも逆にあそこまで歩いていける、っていう事実もすごいよね。
お昼は仲良くお好み焼きを食べて
お腹いっぱいになったら、お風呂に入って
仮眠をとって帰ったのでした。
感想
0合目からの富士山登頂
非常に大変でしたが、自然はとても綺麗でした。
東京や街の喧騒の中での生活に疲れたら、やはり人は自然に還るんですね。
とても癒されました。
一点あるとすれば、一部だけど決して少なくないマナーの悪い登山客。
3人共通の感想として「もう二度と富士山には登らない」というものがあります。
理由はマナーの悪い客が多すぎるから。
ここさえなければ、疲れるけど誰にでも登れて、多彩な自然が堪能できる富士山はいいところなんですけどね。
今後もマイペースに他の山に登っていきたいなと思います。
なんだかんだで、山はいいぞ